その昔

確か武田鉄矢だったと思うが
プロ野球界について

こんなことを仰っていた


自分より年下の若僧が
増えてくるにつれて
な~んか本気で応援が出来なくなった


なるほど
何となく言わんとしている
意味は分かるわ


プロ野球選手というのは
あくまでも雲の上の存在であるべき

声を掛けるのもためらうような
そんな存在であるべきなのかも知れない




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人間というものは
実に勝手な生き物なのである


我らが主筆のキャンプレポート
琉球クライシスの中で

選手達が実に紳士的に
ファンの方々からのサインに応じている

そんな記事を書かせて頂いた

それはそれで
実に素晴らしいことなのだが


その反面で

声を掛けることすら憚れる
近づくことすら畏れ多い

そんな選手の存在を
頭に描いてしまったのは

図々しいか?
欲張り過ぎか?




昔々の大昔

我らが主筆が
まだまだ幼い乙女時代

神宮球場にヤクルト対大洋戦を
初めて観戦に行った時のこと

外苑の草野球場でのアップを終え

バットケースを担いで
クラブハウスに向かう高木豊に遭遇

固まったわ
凍りついたわ


もちろん声などかけられるはずもなく

プロ野球選手としては
小柄の部類に入るであろうはずなのに

見上げた姿から受ける
圧倒的な畏怖心

ただ、だだ
その場で立ちすくみ

その姿を見送るのみであった



まさにプロ野球選手は
神の如き存在

子供の頃などは
そんな思いしかなかったのである


それがいつしか
自分が年齢を重ねるにつれて

そんな畏怖も
徐々に薄らいでいったのである


元カープの前田智徳あたりが
あれだけの支持を集めた要因の一つに

古き良き時代の
子供の頃に抱いた選手への憧れ

近寄り難い雰囲気
畏怖を感じ取ったから

自分は勝手にそう解釈していた



実は、この度のキャンプ中
ある場面に出くわした

練習が終わった午後4時過ぎ

室内練習場の前には
三嶋や桑原にサインを求める
そんなファンの方々で賑わっていた

その雑踏の中


室内練習場から姿を現した
大柄な二つの影

それはまさに
武道館の花道を進む

ハンセン、ブロディの
スーパーミラクルパワーコンビ!!!


誰あろう

現在は球団職員を勤められている

うん様・吉見に小魔神・横山の
2m級コンビ!!!


このデカさ!
この迫力!


三嶋や桑原にサインを求めていた
ファンの方々の顔に浮かんだ

古き良き時代の幻影




実にいい瞬間を味あわせていただいた


これだけでも

大枚をはたいて
沖縄に行った


その価値があるというものだ






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